家畜堆肥をもっと活用しましょう!

家畜堆肥をもっと活用しましょう!

家畜堆肥の特徴

家畜堆肥は家畜糞尿とおがくず等の副資材を混合し好気的に発酵させたものです。堆肥は土壌の物理性を改善し栄養成分の保持力、水はけを良くするとともに、土壌生物の活動を促進し、土壌中の栄養成分が効率よく利用できる土壌の性質を改善する地力向上効果があります。さらに、作物の生長に必要な栄養成分を供給する肥料効果を併せ持ちます。

十分に発酵させた堆肥は性状が安定するため、ガスの発生、悪臭はありません。また、病原菌・雑草の増殖もなく、副資材のわらや木質資材に由来する生育阻害物質の影響もありません。

化学肥料との違い

化学肥料は作物の生長に必要な栄養成分を化学的に合成したものです。含まれる栄養成分は作物に直接吸収されるように合成されているため比較的、即効性があります。また、栄養成分の含有量を調整できるのも堆肥との大きな違いです。

一方、堆肥に含まれる栄養成分の多くは作物が直接利用できません。土壌中の微生物に分解されてから利用できるようになるため、効果が徐々に現れます。また、1作(1年)で全てが分解されないため、連用すると栄養成分が土壌に蓄積されていくところが化学肥料と異なります。

種類別の施用効果

家畜堆肥は堆肥の種類により施用効果が異なります。牛糞堆肥は、地力向上効果は中から大程度です。肥料効果は小から中程度です。豚糞堆肥、鶏糞堆肥は地力向上効果は小から中程度です。肥料効果は中から大程度です。しかし、製品ごとに肥料成分にばらつきがありますので、利用する際には製造元へ成分の確認をしてください。

特殊肥料の届け出について

「肥料取締法」により堆肥は「特殊肥料」に分類されます。堆肥を生産・販売する者は、1銘柄ごとに埼玉県知事への届出と、肥料を販売するための届出が必要です。埼玉県へ特殊肥料生産業者の届出がされている者は、肥料成分表示が義務づけられています。使用する際に参考にしてください。また、新たに家畜糞堆肥を届出する際には堆肥の成分分析が必要となります。詳細は窓口である「埼玉県病害虫防除所」に問い合わせてください。(下部を参照してください)

比企地域堆肥生産マップ

比企地域の家畜堆肥を有効に活用していただくために「比企地域堆肥生産マップ」を作成しました。是非、ご活用ください。(お問い合わせは下部を参照してください)

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。