家庭で楽しむカンキツ栽培

家庭で楽しむカンキツ栽培

庭先にミカンなどのカンキツを植えておくと、春には花や香りを楽しむことができ、秋には美味しい果実を味わうことができます。
ここで、カンキツの代表である「温州ミカン」の基本的な栽培管理のポイントを記しましたので、参考にしていただき栽培してみてはいかがでしょう。

1 苗木選びのポイント

苗木は、単為結果性なので1本でも結実しますが、(1)枝葉に病害虫の被害がないこと。(2)幹が太く、根量が多いこと。(3)接木苗の場合は、接木部分がしっかり付いている苗を選びます。

2 土づくりは早めに

定植1か月以上前には、植穴(直径約1m、深さ約50cm)に土壌改良資材(苦土石灰、ようりん各1kg)と堆肥10kgを入れ、土と混ぜておきます
肥料は植付け時には施用せず、新梢が伸びてきたら、株元から離れた場所に少量施します。

3 植付けの注意点

苗は寒さに弱いので、春植え(3月~4月)が適しています。
植付け場所は、(1)日照時間が多い程、着花が多く果実の品質も良くなるので、日当たりが良い場所を選ぶこと。(2)寒さによる被害や、強風により枝折れや落葉、すれ果が心配されるため、北風などが当たらない場所にします。
接木苗では接木部は地上部に出しておき、植付け後は支柱を立て、ひもで結束します。
年生苗は地上部約40cmで切り、2年生苗は夏枝まで切り戻します。その後、十分かん水しておきます。

4 寒害対策の方法

幼木は寒さに弱く、冬の寒風にさらすと落葉し枝が枯れ込むことがあるので、ワラやコモを巻き、株元への敷ワラなどで防寒対策を行います。

5 果実の着き方の特徴(結果習性)

花は、【図1】のように花芽から出た新梢の先端に咲き結果します。この結果した枝は、翌年は葉芽だけ付き、花は咲きません。

果実の着き方の特徴(結果習性)

【図1】春先の枝とその後の成長

6 適量な着果数

大きい果実を残し、小さい果実や傷のある果実を摘果します。摘果する時期は、自然落果が始まる7月頃を目安に行います。
果につき25枚程度の葉が確保されるように摘果します。

7 枝の管理方法(整枝、剪定)

毎年、安定した着果となるためには、図2の様な「間引き剪定」と「切返し剪定」を行い、結果枝が全新梢の4割程度となるように剪定します。

〇間引き剪定

枝が混み合い、樹冠内に光りが入らず、風通しが悪い場所は、枝を基部から切り落とします。

〇切返し剪定

着果量を調節するために、花芽が伸長した新梢を途中で切り詰めます。これにより、適量な着果数にすることができます。

【図2】間引き剪定

【図2】間引き剪定   切返し剪定

8 病害虫防除

主な病害虫は、そうか病、かいよう病、カイガラムシ類、ハダニ類などがあります。
農薬の使用に当たっては、ラベルに記載された使用基準を遵守してください。

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