イネ縞葉枯病に注意!

イネ縞葉枯病に注意!

25年産の水稲栽培での減収の一因として、イネ縞葉枯病の多発があげられます。
26年産に向けて、この病気の特徴と対策を押さえて、これからの管理作業に留意しましょう。

1 こんな症状が 出ていましたか?

  • 5月中旬から下旬に田植したイネでの発生が多く、7月に入ってからイネの新葉が緑色から淡い黄白色に変わり、新しい葉が正常に伸びずに弓状にひょろっとした感じに徒長する症状になります。
  • イネの生育初期に発病すると、分げつが少なく、株が枯死することもあります。
  • 分げつ最盛期以降の発病では、葉に淡い黄白色のすじ状の病斑を生じます。
  • 出穂間際の穂ばらみ期以降の発病では、止葉が黄色く変色し淡い黄白色のすじが葉脈に沿って現れます。この場合、発病した茎では正常に出穂できず出すくんで、穂が不稔となります。(写真1)

201401-01

2 その原因は!

  • この病気はウイルス病で、ヒメトビウンカ(写真2、3)という小さな虫がウイルスを媒介します。
    201401-02
  • 8月に県内で捕獲したヒメトビウンカのイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率は平均12.0%と高まっています。
  • ヒメトビウンカが縞葉枯病感染株の樹液を吸い、ウイルスに罹り、他のイネ株の樹液を吸うことでウイルスを感染させ、病気を媒介することになります。
  • このウイルスは、ヒメトビウンカの体内でも増殖し、卵を通じて次世代に伝染します。
    ヒメトビウンカの発生消長は2月上旬から4月に越冬世代成虫が出現し、麦畑などで産卵、幼虫が増殖します。6月上旬頃に第一世代成虫が田植後間もないイネにウイルスを感染させながら3~4世代を経過し、秋には休眠状態になります。(図1)
    201401-03

3 これからの防除対策をキッチリと

  • このウイルスに感染しても病気が発病しない縞葉枯病抵抗性品種(彩のかがやき、彩のきずな等)を選びます。コシヒカリ、キヌヒカリには抵抗性がありません。
  • 育苗期での感染を防ぐために水田苗代に出したときから寒冷紗などで被覆して、ヒメトビウンカの飛来を防ぎましょう。
  • 田植え時の箱施用剤の使用を励行します。(施用例:ビームアドマイヤースピノ粒剤など)
  • 発病株は次年度の発生源になるので、収穫後はすみやかにすき込みましょう。
  • ヒメトビウンカはイネ科雑草を餌に幼虫で越冬するので、育苗ほ場の周辺などの雑草はしっかり管理しましょう。

小麦新品種「さとのそら」のこれからの管理ポイント

26年産小麦がこれまでの「農林61号」から「さとのそら」に全面切り替えとなりました。良質な小麦を栽培するため基本技術の励行をこころがけましょう。

1.圃場の排水性向上対策

近年、ゲリラ豪雨などが多くみられ根の湿害による収量品質に影響を及ぼします。圃場の排水性を向上させる暗渠をしっかり管理して排水機能を維持することが基本となりますが、土壌の表面にたまった水を速やかに圃場外に排水するための明渠の設置も欠かせません。

2.麦踏み

今年度は播種時期に降雨が多く、11月下旬が播種のピークになりました。
分げつを確保するためにも本葉が2葉期をすぎたら麦踏みを行いましょう。茎立前には3回を目標に麦踏みを行うようにこころがけましょう。

3.追肥

「さとのそら」は茎立以降に急激に生育をするため追肥を確実に行わないと、収量や品質に影響を及ぼします。
茎立期前後(3月上中旬)に窒素成分で4kg/10aを目安に行いましょう。

4.赤かび病防除

農林61号同様に、開花期(出穂後7~10日頃)に必ず防除を行います。その後、降雨が継続する場合は、開花後10日頃に2回目の防除を行いましょう。

農業機械の盗難に気を付けよう!

埼玉県内でのトラクターの盗難は昨年度の74件(年間)から18件(11月末)に減っていますが、農業機械の盗難は経営に大きな支障を及ぼすので、引き続き盗難防止にこころがけましょう。
また、盗難にあった場合に役立つのが車体番号・型式情報です。その情報を警察等に知らせて、被害機の転売を容易にできない環境づくりを日本農業機械化協会が中心となって行っています。

一覧へ