彩のかがやきの高温対策について

彩のかがやきの高温対策について

1 水稲の高温障害

水稲の高温障害水稲の高温障害である白未熟米の発生は、出穂後20日間の平均気温が高く推移すると、玄米の品質を低下させる大きな要因と考えられています。
また、登熟期間終盤に葉色が淡くなるような稲体でも、同様に白未熟米の発生が多くなり、整粒比が低くなる傾向にあります。

2 予防対策

(1)高温回避

田植え時期により高温被害リスクに差があります。
用水管理の調整が可能な範囲で、高温障害リスクを考慮し、移植時期・品種構成を決めます。なお、「彩のかがやき」の移植晩限は6月20日です。

表1 移植期ごとの高温障害リスクと各作型で用水が必要な時期
移植期ごとの高温障害リスクと各作型で用水が必要な時期

(2)高温対策

気温が高目に推移した場合の、「彩のかがやき」の高温障害リスクの軽減対策として、以下の対策を行います。

◆土づくりと作土層の拡大◆

堆肥などの有機物、ケイ酸資材等の投入により、丈夫な根を作ることができる土づくりを心がけます。

 

◆施肥の見直し◆

高温年では生育後半の栄養確保のため肥料成分が必要となります。

早期栽培

基肥は窒素成分で5kg/10aを基準とし、通常は中間追肥は中止します。しかし、高温などにより、移植後40日頃の葉色が極端に淡くなった(葉色板で4.5を下回る)場合は、直ちに窒素成分で2kg/10a程度を追肥します。
穂肥は出穂前22~23日頃(幼穂長1~2mmに達したとき)の葉色診断で判断します。

早期栽培

普通栽培

基肥は窒素成分で5kg/10aを基準とし、通常は中間追肥は行わないこととします。しかし、高温等により、移植後30~35日頃、葉色が極端に淡くなった(葉色板で4を下回る)場合は直ちに窒素成分で2kg/10a程度を追肥します。
穂肥は出穂前25日頃(幼穂長0.5~1mmに達した時期)の葉色で判断します。

普通栽培

◆中干しの徹底◆

無効分げつを抑制し、弱った根の活力を高め、高温に強い稲体にします。

3 登熟期における高温時の即応対策

気象庁が発表する異常天候早期警戒情報などの気象情報と連動した対策を心がけましょう。

◇昼間は深水、入水は夕方以降とし、田面の温度を下げます。但し、農業用水は水利権により取水量、時期とも制約があることから、かけ流しは行わないこととしします。
◇胴割れ米の発生防止のため、適期刈り取りを心がけましょう。
◇出穂後7日以降は間断かん水を心がけます。間断かん水を行う場合は1週間を1サイクルとし、湛水と断水を3~4日で切り替えるように心がけましょう。
◇早期の落水は、白未熟米の発生を助長するので出穂後30日間は落水しないこととします。

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