秋冬野菜の栽培

秋冬野菜の栽培

秋冬野菜のは種時期が近くなってきました。ほ場の準備をきちんとして、良品生産に努めましょう。

1 は種時期を守り、湿害対策を行いましょう

結球不良やとう立ちを防ぐためには種適期を守り、水はけの悪いほ場では、あらかじめほ場の外周に溝を切ったり、高畝を作り湿害対策をしておきましょう。

2 あらかじめの害虫対策を心がけましょう

連作は避けるようにほ場を選びましょう。特に、アブラナ科は連作すると土壌病害虫が多発する恐れがありますので、注意してください。
は種前・は種時に粒剤を土壌混和したり、定植時に粒剤を植え穴処理して、すぐに防虫ネットなどの資材を用いて被覆すると害虫の侵入を防ぐのに効果的です。その場合は、間引き菜は食べられないので注意してください。
また、夏の間に作付のないほ場では、土壌水分が高いときにビニールなどで1ヶ月程被覆してから作付けると雑草や病害の発生が抑制できます。
よく使う農薬でも、使用したい作物への登録の有無や使用方法を必ず確認して使うようにし、登録失効した農薬は置いてあるとつい使用してしまうことがあるため、回収に出すようにしてください。

3 土作りと肥料について

土作りのためにあらかじめたい肥などを施しておきましょう。たい肥を過剰に施用したり、未熟な有機物を作付直前に投入したりすると、病害虫の発生を助長しますので、よく熟したたい肥を適正に使用しましょう。
たい肥の中には肥料成分を多く含むものがあるので、施用したたい肥により肥料の施用量を調節しましょう。肥料の過不足は病害虫の発生を助長します。たい肥と肥料を上手に使うようにしましょう。以下に、よく使われるたい肥の注意点をあげます。

(1)剪定枝チップやおが屑などの木質のたい肥

繊維質が多く肥料成分が少ないので、土壌の物理性の改善に役立ちます。ただし未熟な物を大量に投入すると、土壌中で分解するために肥料の窒素を使用してしまい、「窒素飢餓」を引き起こす要因にもなります。
未熟な場合は、石灰窒素や鶏ふんと混合して積み置きして腐熟を促進してから使うようにしましょう。

(2)牛ふんたい肥

豚ぷんや鶏ふんに比べると肥料成分が比較的少なく、繊維質が多いので土壌の物理性改善に役立ちます。水分調整のために木質の副資材を入れて作っているたい肥も多いので、よく熟したものを使うようにしましょう。

(3)乾燥鶏ふんや鶏ふんたい肥

窒素やリン酸の成分量が高く、大量に施用すると窒素過剰の原因になることがあります。窒素成分は2.5~6%程度で、生の物ほど窒素が多いので使用した量にあわせて肥料の施用量を減らすようにしましょう。さらに、鶏ふんは石灰分を多く含んでいることがあるので、鶏ふんを使用する場合は石灰の投入量も少なめにしましょう。

4 栽培管理について

(1)育苗・定植のポイント

キャベツ、ブロッコリー、ハクサイなどは育苗してから定植するほうが生育が安定します。

ア 土詰め

土の量が少ないため、良質な床土を使って均一に詰めるようにします。セルトレイを使う場合、は種する野菜にあわせてサイズを選びましょう。ハクサイはあまり小さいセルは避けましょう。

イ は種

表面を平らにならしてから、中心に穴を開け、一粒ずつは種します。

ウ 覆土

育苗培土又はバーミキュライトで、6~7mm程度に均一に覆土します。

エ 育苗中の管理

木材などを下に置いたり、カゴに乗せたりしてポットやトレイを地面から浮かせ、通風を良くします。
かん水は、通常毎朝1回、たっぷり行いましょう。乾きやすい夏場は適宜かん水しますが、夕方には表面が軽く乾く程度にして徒長を防ぎます。
育苗中は寒冷紗や防虫ネットなどの素材で被い、害虫の侵入を防ぎましょう。

オ 追肥

10日程度で肥切れするので、2~3回液肥をかん水時に施用します。

カ 定植

は種後約25日、本葉3枚頃で定植適期となります。老化苗は活着が悪くなるので、適期定植しましょう。定植後はすぐにかん水を行い、活着を良くします。

(2)直播きする野菜のポイント

ア ほうれんそう

酸性土壌を嫌うので、は種の3週間ほど前に石灰等で酸度矯正をしましょう。

イ にんじん

発芽の揃いを良くするために、は種から発芽までは土壌水分を確保しましょう。
また、根菜類は土壌中に石や未熟な有機物があると根が二股になったり、割れたりするので、よく耕うんしておきましょう。

ウ アブラナ科野菜(コマツナ、ダイコンなど)

本葉がでるまで寒冷紗のトンネルをかぶせて発芽を揃えるようにしましょう。キスジノミハムシの被害を受けやすいので、は種前に粒剤を使用し、防虫ネットなどで被覆して害虫対策をしましょう。

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