タマネギ苗の植え付けと肥料の与え方

タマネギ苗の植え付けと肥料の与え方

200311.gifタマネギ苗の植え付けと肥料の与え方
 9月に種まきしたタマネギの苗は、草丈20~25cm、径4~5mmになったころが植えどきです。まだ種まきしていない場合は、早めに苗を求めて植え付けます。最近は各種病害への抵抗性を持つ品種も多く出ているので、土地に適したものを選ぶとよいでしょう。
 畑はできるだけ早く石灰をまいて耕しておきます。このとき、前作の残渣や草などは取り除き、未熟物を畑にすき込まないように注意してください。
 タマネギは冬に入るまでに十分に根を張らせ、春になったらすぐに勢いよく育つようにすることが大切です。そのためには、元肥にリン酸成分を多めに与えます。列植えなら植え溝の部分に、ベッド植えなら全面に耕し込むように、化成肥料と過リン酸石灰または熔成燐肥を与えておきます。たい肥など粗い有機物を根の近くに与えるとかえって生育を損ねるという、他の野菜とは異なった性質があるため、元肥にたい肥などは与えないようにします。重粘な土でない場合は、株元を足で踏みつけ、土を固く締める必要もあります。
 厳寒期に入る前の年内に、第1回の追肥をします。根が伸び出している先の方に、列植えでは軽く溝を作り、ベッド植えでは株間にばらまいて化成肥料を与えます。このとき、完熟たい肥を株の周りの地表に与えておくと、霜柱で根が浮き上がるのを防ぐのに有効です。
 春先になって茎葉が盛んに伸び始めてきたころ、2回目の追肥を、前述の要領に準じて行います。この追肥が遅れたり、チッソ成分が効き過ぎたりすると、病害にかかりやすくなり、貯蔵性を損ねることにつながります。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。