冬の間に「スプラウト」の楽しみ

冬の間に「スプラウト」の楽しみ

200901.gif スプラウトとは、植物の発芽したてのものを指します。植物の種子には成長のために必要な栄養分が凝縮されていますが、水分を得て発芽すると、さらに新しいビタミンやミネラルが合成され、栄養価がぐっと高まります。このような発芽植物が「スプラウト」と称されるようになり、健康野菜として、若い人たちの間で人気が高まってきました。
 カイワレダイコンは日本に古くからあるスプラウトの代表格といえますが、近年はブロッコリー、芽キャベツ、マスタード、クレス、ルッコラ、ソバ、アルファルファ、ヒマワリなど、さまざまな種類が加わり、大変にぎやかになってきました。白色のモヤシや発芽玄米なども同類ですが、今回は野菜を用いて子葉に色づけする緑ものの育て方について述べます。
 栽培適温はいずれも20~25度と、適温期の幅は広いので、温度調節できるなら、食卓やキッチンでも手軽に育てることができます。
 種子はスプラウト用として市販されている無消毒種子を求め、耐熱性で広口の底面が平らな容器を熱湯消毒して準備します。そしてキッチンペーパーやスポンジなどを、底面に平らになるように敷き、十分に湿らせてから、3~5mm間隔ぐらいに、重ならないようたっぷり種子をまきます。まき終わったら容器をアルミホイルで覆い遮光します。発芽には酸素を必要とするので、所々針先で小さな穴を開ける必要があります。
 その後は毎日、乾き過ぎないよう霧吹きで水を掛けますが、水分が多過ぎるとスプラウトが腐ってしまうので、量の加減には十分注意します。
 発芽し、胚軸が伸び始めたらカーテン越しぐらいの弱い光に当て、葉の色を少しつけるようにします。
 種類にもよりますが、適温なら7~10日ぐらいで容器いっぱいに伸びるので、好みの長さになったら収穫します。

一覧へ

【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。