夏に涼味を ショウガづくり

夏に涼味を ショウガづくり

200704.gif ショウガは殺菌作用や薬効、料理の香りづけや魚類のにおい消しなど、古来広く食生活に取り入れられてきました。これを若いうちに収穫する葉ショウガ(谷中ショウガ)はみそをつけてビールのつまみに、消臭にと、大いに役立ってくれること請け合いで、家庭菜園におすすめの夏野菜といってよいでしょう。密植できるので、狭い畑や庭先、プランター作りにも向いています。
 種子は取れないので、まず種ショウガ(塊茎)を準備することが必要です。成功のポイントは、何といっても良い種ショウガを入手することです。4月中旬ごろから種ショウガが出回ります。よく見て、病害根や腐れ込みがなく、充実して少し白い芽が伸び始めているものなら確実です。
 植えつけの適期は4月末~5月上旬(関東南部以西の平たん地の場合)です。高温性なので地温が12度以上にならないと芽が伸びださないので、植えつけて芽が伸びだすまでには1カ月半~2カ月近くかかります。
 元肥に完熟堆肥(たいひ)と油かすを施し、60cmの畝間を取って植え溝を掘ります。大きい塊は指2、3本分ぐらいの大きさに分割し、株間は7~8cm開けて列状に植えつけます。覆土は5~6cmとします。
 芽が10cmほどに伸びたら、半月ごとに2~3回化成肥料と油かすを、列の片側に溝をつけて追肥します。
 葉が3~4枚開いたころから逐次収穫します。塊茎を残したままかき取るように収穫すれば、次々と夏の間収穫が楽しめます。途中で塊茎ごと収穫すれば古根として、秋まで置けば新ショウガとして利用でき、重宝します。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。