身近で育てる冬のプランター野菜

身近で育てる冬のプランター野菜

 寒さがつのるにつれて、露地の菜園は次第に冬枯れに入り、自家菜園で作れる野菜、収穫できる野菜ともに、その種類は少なく単調になってきます。
 この時期には、南に面した日当たりのよい場所やベランダなどを利用して、プランターでの野菜作りを楽しんでみてはいかがでしょう。畑よりも暖かく、また、身近なので、フィルム被覆した場合の管理にも目が行き届きやすく、条件の良い場所への移動ができるのも好都合です。
 なにぶんにも面積が小さく、少量しか収穫できませんから、作る野菜の種類も少量の使用で足りるものを選ぶことが大切です。また、種まきからでは日数がかかり過ぎるので、野菜売り場で買い求めた野菜を苗として利用すると容易に育てることができます。
 育てやすい種類としてはクレソン、セリ(水挿しで発根させて植えつける)、根つきの葉ネギやアサツキなどのネギ類、ミツバ(地上部を5cmほど残して切り取り、根株を植えつける)などです。その他、ハーブ類で根つきのまま売られているものも適しています。いずれもできるだけ丈夫に育っているものを選びます。軟弱なものは温室内で育てられたものが多く、保湿管理を相当入念にしないと育ちにくいでしょう。
200411.gif 葉色や茎の伸びる状態など育ち具合をよく観察し、置く場所や、プラスチックフィルムなどを被覆しての保温の仕方などを工夫し、週一回ぐらい薄い液肥などを与えて追肥するようにします。
 収穫は地上部刈り取りにして、伸びてきたら何回でも収穫を楽しみましょう。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。