手軽にできるキュウリの低支柱栽培

手軽にできるキュウリの低支柱栽培

 キュウリは育ちが早い代表的な野菜で、最盛期にはつる先が1日に7~10cmも伸びます。子づる、孫づるも伸びるため、通常の支柱立て栽培では誘引や摘しんなどに大変入念な管理を必要とします。2~3日も放っておくとつるが垂れ、風で折れたりすることもしばしばあります。
 そこで、手入れが苦手でなかなか上手に育てられない方にお勧めしたいのが、この低支柱栽培です。
 通常の支柱立て栽培が、2m内外の長い支柱材を用いて1.5mぐらいの高い位置で交差させて支柱作りをするのに対し、1.5m内外の短い支柱で、地上1mぐらいの位置で交差させた支柱を作ります。それに、図のように横に2~3段のプラスチックテープ(ポリひもなど)を支柱に巻いて止め、たるみなく張っておきます。
 苗を植えつけ、勢いづいてきたら、下方の4~5節から出た子づるは摘除し、そのあと親づるは支柱上方以上に伸びたら反対側に下垂させます。子づる、孫づるが伸びて垂れ下がってきたら適宜横張りのテープにかけていきます。子づる、孫づるが伸びて地面につくほどになったら先を摘み、込みすぎたら老化葉や病葉などを逐次摘除します。果実は主に合掌の内側に実りますから、収穫のとき取り残さないよう注意してください。
200504.gif この方法なら風で倒れにくく、乾燥にもよく耐え、案外よい果実を長期間収穫することができます。ただし、畑の場所によっては葉が込みすぎ、中が蒸れる欠点が現れることもあるため、お勧めできません。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。