春まきのネギ苗づくり

春まきのネギ苗づくり

200502.gif 冬どりをねらう根深ネギや葉ネギは、苗を育ててから畑へ定植して栽培しますが、その苗づくりのための播種適期は、管内では、3月下旬~4月上旬です。
 冬の間に石灰を施してよく耕起しておいた畑に、くわ幅の深さ10cmほどの溝を60cm間隔で作ります。元肥として完熟たい肥と化成肥料、油かすなどを与えて埋め戻し、底面に凹凸がないようくわで丁寧にならし、まき溝をつくります。
 まき溝全面にわたるよう、1~1.5cm間隔でまんべんなく丁寧に種をまき、2~3mm厚さに覆土してくわの背面で軽くならし、土と種をなじませます。その上を粗めの完熟たい肥または2~3cmほどに細かく切った稲わらで薄く覆い、乾燥などによる土の固結を防ぐよう心掛けます。
 発芽したら密生したところを間引きます。被覆したたい肥や切りわらなどは取り除かないでそのままにしておきます。葉が細いネギは雑草が生えやすいため、除草は入念に。
 草丈が6~7cmのころ、1.5~3cm間隔で1本になるよう間引きします。その後草丈10cmぐらいになったら間隔が2.5~3cmになるようさらに間引きし、そろって生育させるようにします。
 間引きした後に、条間に化成肥料をまき、くわで軽く土に耕し込んで中耕します。その後さかんに生育するようになったら、1カ月に1回ぐらいの割合で少量ずつ追肥し、同時に中耕して良い苗に育て上げます。7月に入って鉛筆の太さより少し太めに育ったら、定植します。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。