結球したハクサイの防寒対策

結球したハクサイの防寒対策

 大きく育ち、堅く結球したハクサイは、一斉に収穫するだけでなく、ある程度残しておいて順次利用したいものです。
 この場合、畑でそのままにしておくと、厳しい霜や寒風のたびに、球の頂部の柔らかい葉や外葉がカサカサになり、やがてそこから腐って食べられなくなってしまいます。未収穫のものは防寒対策をして、長い間利用できるようにしたいものです。
 一番簡単な防寒対策は、霜が降り始めてきたころ、少ししおれかけた外葉を、球の頭上に3~4枚かぶせておく方法です。しおれかけた葉の方が球になじみやすく、風で飛ばされにくいので好都合ですが、なければ新葉でも構いません。
 畑に長く置く場合は、なるべく多くの外葉で球を包むようにして、ポリテープなどで縛っておきます。ハクサイが勢いよく育っていると葉折れがひどくて作業しにくいので、多少霜に遭い、葉が柔らかくなってから行うようにします。
 べた掛け資材(不織布など)があれば、それを2~3枚重ねて、風で飛ばされないように工夫して覆っておくのも一つの方法です。プラスチックフィルムは、覆うとそのすぐ下の部分がかえって低温になり、寒害を受けるので不適です。
200612.gif 畑から収穫して貯蔵するには、少数なら新聞紙にくるんで、涼しい所に立てておくのが簡単です。大量なら根をつけて抜き取り、竹林や樹林、作業舎の軒先など霜を防げる場所に、根元を上にして並べておきます。腐った株は早めに発見し、取り除くようにしましょう。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。