アスパラガス これからの管理

アスパラガス これからの管理

200511.gif 春から夏にかけて収穫し、新鮮な味を楽しんできたアスパラガスも、もう葉が黄変しはじめてきたことでしょう。上手に管理すれば、7~8年以上も収穫し続けられる多年生野菜ですから、来年も良い芽をたくさんとれるよう心掛けましょう。
 これからの管理としては、まず、寒気が増して茎葉が完全に黄変してきたら、地際部から5~7cmぐらいのところを早めにかまで刈り取ってその場で乾かし、畑の外へ持ち出して焼却しましょう。この茎葉は、アスパラガスの大敵である茎枯れ病や斑点病にかかっているものが多く、それらは茎葉中で越冬して来年の発生源となるため、きれいに燃やしてしまうことが肝心です。
 そして畝の両側に溝を掘って、堆肥や刈り草などを施し、畝に土を盛り上げて防寒します。寒い地域ほど高く盛ります。
 越冬後の3月ごろ、「寄せ土戻し」と称して、多く盛り上げた土を萌芽に支障のない程度に取り除いてやります。その際に春の追肥として、緩効性の化成肥料や油かすなどを畝間に与えるようにします。このように再三、土を動かすことにより、地面付近に落ちていた雑草の種子の発芽が減り、除草の手間を省くことができます。
 年数がたって株元の根が過密になり、根全体が浅く上がってきたら、冬の間に根株を掘り上げ、間隔をあけるか、別の畑に植え替えるなどして、再び株の勢いを回復させます。長年の間には品種改良も進んで、新しい品種も生まれるでしょうから、新しく育苗してやり直すことも必要です。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。