秋冬取り玉レタスの苗作り

秋冬取り玉レタスの苗作り

 歯切れの良い玉レタスの新鮮な味は格別で、秋の菜園にぜひ取り入れたいものの一つです。
 その種まきの適期は、8月上・中旬(関東南部以西の平坦地)です。それより早くまくと、高温や長日条件により花芽ができ、とう立ちする恐れがあり、遅過ぎると大きくて締まりの良い結球が得られなくなります。
 暑いさなかが、ちょうどまきどきとなるわけですが、レタスの発芽適温は15~20度と比較的低温のため、この時期にはうまく発芽しないことが多いものです。できるだけ涼しい場所に置いて発芽させることが大切です。一番確実なのは、種子を6~7時間水に浸して十分吸水させ、その後ペーパータオルの上に並べ、ふたつきのポリ容器に納めて、冷蔵庫のあまり低温でない所(5~8度)に二昼夜ぐらい置き、芽が動き始めたころ育苗箱またはセルトレーに種まきすることです。
 種まきの用土は、市販の育苗専用のものを用い、種まき後の覆土は1mm内外、やっと種子が見えなくなるぐらい、ごく薄くします。
 覆土したらその上に稲わらを薄く覆い防暑、防乾します。わらがなければ新聞紙を2枚重ねで代用します。
 発芽したら覆いを取り除き、木陰や直射日光を避けた涼しい場所に育苗箱やトレーを移動し、育苗します。
200808.gif 育苗箱にまいたものは本葉2枚のころ3号鉢に移植し、本葉5~6枚の苗に育てて畑に定植します。セルトレーにまいたものは本葉2枚のころ間引いて一本立ちにし、本葉4~5枚に育て上げて定植します。乾きやすい時期なので、乾き具合をよく観察し、晴天日には一日2~3回の水やりを怠らないようにしましょう。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。