ハクサイ作り成功のポイント

ハクサイ作り成功のポイント

【まきどき】よくできた結球ハクサイの球は、70~100枚の葉によって構成されています。まきどきが遅れると、葉数の増加が止まる花芽分化のころ(15度以下の気温が続くようになるころ、関東南部以西の平たん地では10月中旬以降)までに十分な葉数が確保できず、球の肥大不良になってしまいます。そうかといって、早まきし過ぎると、夏の高温で苗が良く育たず、畑に植えてから病害が発生しやすくなります。
 種まきの適期は、前記の地域では8月20~25日ごろです。品種による違いもあるので、入手先でよく確かめてください。
 【苗作り】128穴のセルトレイを用いると便利です。セル育苗用のピートモスを多く含んだ用土を選び、各穴に均一に詰め軽く押さえ、セルの区切りが見えるようにすり切り、たっぷりかん水してから種子を3~4粒まきます。覆土したらもう一度軽くかん水し、新聞紙を2枚重ねて覆い、毎日かん水し発芽を待ちます。3~4日で発芽するので、新聞紙を取り除き、用土の乾き具合に注意し、晴天なら朝夕2回ぐらいかん水します。トレイの外側の乾きやすいところは多めにかん水し、むらなく育てます。育つにつれて逐次間引いて一本立ちにし、20日内外で本葉3~4枚の苗に仕上げます。
 少ない株数でよければ3号ポリ鉢にまいてもOKです。この場合は根鉢が大きいので、本葉5~6枚の大苗に仕上げます。
 【植えつけ】多肥を好むので、元肥には良質の堆肥(たいひ)と油かす、化成肥料などを多めに施します。ハクサイの根群は浅く広く張る性質があるので、元肥はベッド全面にばらまき、15~20㎝の深さに耕し込むのが合理的です。苗は1カ所に2株寄せ合わせて植えつけましょう。残暑や強い降雨のとき、1本よりも初期生育が順調に進むからです。畑が乾いていたらあらかじめ植え穴に十分かん水し、水が引いたら苗を植え、その後で株の周りにもう一度かん水しておきます。
 本葉7~8枚ぐらいになり株が競合するようになったら、生育の良い株を残して間引きます。盛んに育ち始めたら遅れずに追肥をします。結球開始までに2~3回の追肥が欠かせません。
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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。