ナスの健康診断のすすめ

ナスの健康診断のすすめ

ナスの健康診断のすすめ 皐月(さつき)の日差しを受けて、ナスは紫黒で形ぞろいの良い果実が連続して収穫できるようになります。しかし次第に株の勢いが弱まり、実どまりが悪く収穫が減って、品質も悪くなってきます。
 それは、「成り疲れ」で育ちが不調になってきたからです。
 私たちが人の顔色やしぐさを見れば、お互いの健康状態を推測できるように、ナスの健康状態も、草姿や葉色、花などをよく見れば、早期に判断することができます。
 ナスの健康のバロメーターは、図のように、花のつく位置と花の形、葉や花の大きさと色具合です。特に、雌しべが雄しべより短い「短花柱花」が現れると、これらはほとんど実どまりせず、落花してしまいます。
 昔のことわざに「ナスの花には千に一つのあだがない」といわれたのは、雌雄同花で、雄花・雌花の区別がないことと、比較的よく着果するためです。実際には、下手をすると一生のうち、3~4割以上も落果してしまうのです。
 不健康の症状をできるだけ早く発見し、早めに対策を講じておけば、落花や不良果の発生を軽減でき、良果多収を達成することができます。
 対策としては、まず果実を若取りして、株の負担を軽くすることです。同時に追

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。