農作業アドバイス

水稲の中間管理

2018年07月11日

東松山農林振興センター

今年は3月上旬から、月平均気温が+2~3℃と平年に比べかなり高い気温で推移しています。5月25日発表による関東甲信地方の3か月予報では、「6月は曇りや雨の日が多くなり、気温は6~8月にかけて高くなる確率が50%」と今後も高温が続く見込みです。

天候に応じた適切な管理を心掛け、品質の良い米づくりを行いましょう。

1 生育ステージに合わせた水管理

水田の水を抜き乾燥させる中干しには、①土中に酸素を送り込むことで根腐れを防ぎ、根の活力を高める②窒素の吸収を抑え、無効分げつを抑制する③田面を固くし、コンバイン等の作業性を高めるといった効果があります。時期は田植え後約1か月、有効分げつ数が20本程度確保できた頃に行います。天候やほ場の条件に合わせて期間を調節する必要がありますが、田面に小ヒビが入るまで、おおよ7~10日が目安です。

中干し後は再び水田に水を入れます。中干し後の幼穂形成期から穂ばらみ期にかけては稲が水を必要とする時期なので、しっかり水を入れましょう。出穂後、7日以降を目安に間断かん水を行います。根をしっかり張らせ、養分をしっかり吸収できるようにし、下葉の枯れ上がりや倒伏を防止しましょう。なお、この時期に台風の通過が予想される場合は、深水管理を実施して下さい。

図1を参考に、自分のほ場の様子をよく観察し、稲の生育ステージに合わせた適切な水管理を行い、稲刈りに備えましょう。

図1 中干し後の水管理
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2 穂肥について

穂肥は施用時期が早すぎると倒伏を増長させ、反対に施用時期が遅れたり多肥になると食味低下の原因となります。適切な時期に施肥を行うためには、幼穂の長さを見ます(表1)。施用量は葉色板を使用し葉色を見るか、ヨード反応による診断を行い判断します。穂肥診断はJAのあぜみち講習会で実施しますので参考にしてください。

彩のかがやきは高温に弱く、葉色の低下は高温障害の危険信号です。葉色が4を下回った場合は、10aあたり2kgの追肥を行いましょう。

表1 穂肥施用時期の目安
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3 病害虫防除

病害虫の防除には食害・病徴の早期発見が重要です。

昨年はいもち病、紋枯病が散見されましたが、いもち病は過剰な施肥で発生が助長されます。適正な量の施肥を心掛け、病気が発生してしまった場合は早期防除を行いましょう(表2・3)。

また、今年はヒメトビウンカの発生が例年より多い傾向にあります。コシヒカリ等、縞葉枯病に弱い品種では特に注意して防除を徹底しましょう。

表2 防除時期の目安
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表3 病害虫防除薬剤例(記載農薬は平成30年6月18日現在の登録状況に基づいています)
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農薬を使用する際には、必ず使用農薬のラベルを確認して適正に使用するとともに周辺への飛散防止にも注意してください。
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