農作業アドバイス

草花の増やし方

2016年02月10日

これから、草花の種まき時期になります。草花の増やし方について挿し木と合わせて紹介します。

何年も経験されている方もおられると思いますが、一般的・基本的なことがらを整理しました。

1 種まきについて

種が発芽するためには、温度・水・酸素(・光)が必要です。

草花の種類によって、種まきの時期やまき方は異なりますが、必要な条件を十分に与えることがポイントです。

(1)種まきの時期

多くの草花では、発芽に15~25℃を必要とします。このため気温15~25℃前後の春か秋が適期になります。春まき草花は、原産地が熱帯や亜熱帯地域のものが多く、発芽するためには高温を必要とします。

日平均気温が15℃以上になるのは、寄居アメダスデータでは4月27日以降で、それ以前に種まきをする場合には、保温や加温ができる施設が必要です。

(2)種まきの方法

大きな種や移植を嫌うマメ科などの草花の場合、ビニルポットなどに2~3粒ずつ播いて、本葉がそろった時点で元気のよい一本を残して間引きします。小さな種の場合は育苗箱やプラグトレーなどに播いて、本葉4~5枚程度でビニルポットに移植します。

(3)覆土について

大きな種や直播の場合は5~10mm程度、小さな種の場合は、種がやや隠れる程度、光を嫌う草花の場合は、種が見えない程度に覆土します。覆土があまり厚かったり、薄すぎると、発芽が遅れたりそろわなかったりします。

(4)水やりについて

種が発芽するには、十分に吸水することが必要です。吸水して種内に十分な水分を得ることで、芽をだしても生きていける、と草花が感じ取り、発芽するための活動を始めます。発芽するまでは、絶対に種を乾かしてはいけません。

しかし、種が水に長時間浸かっていることもよくありません。発芽には酸素も必要だからです。適度に培土を湿らせておくようにしましょう。

一方、発芽して子葉が開いたら、今度は根をよく張らせるような水管理になります。ある程度土が乾いてから十分かん水します。

水が多く土がいつもジメジメしていると、根張りが悪く、立枯れ病の発生にもつながります。

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         図1 種まきの仕方 「新版草花栽培の基礎」(農文協)より

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表1 種類ごとの発芽適温 「新版草花栽培の基礎」(農文協)より

2 挿し木について

切り取った枝や葉から、根を出させるには、オーキシンというホルモンの働きがありますが、温度、光、水分の調節で挿し穂の力を保つように管理することが必要です。

(1)挿し穂をとる時には、①葉が黄化していない健全な部位を選ぶ②茎が硬化しすぎてない部位をとる。一般的に成長の旺盛なところ③採穂後は茎葉が乾燥しないように注意することが必要です。

(2)挿し穂が乾燥している場合は水揚げを行ないます。長時間水に浸漬すると挿し穂が腐敗しやすくなります。1~5分間水に浸漬したあと、湿った新聞紙などで包んでおくと、1時間程度で水揚げができます。

水揚げの時に、発根剤を添加すると、発根しにくい種類や低温期でも根が出やすくなります。立ち枯れ病予防には、殺菌剤を混合します。

(3)温度は一般に20~25℃で管理します。発根を促進するため、特に地温が下がらないよう、低温期には、朝・夕を避ける等かん水の時間帯にも注意しましょう。

(4)強い光を防ぐため、寒冷紗などで日よけをします。

(5)用土は、排水性・保水性・通気性のよい清潔なものを使います。赤玉土、鹿沼土、ピートモス配合土などを単独または配合して用います。

(6)挿す時は、茎と用土に隙間が空かないように挿します。

(7)挿し木後のかん水は、用土の乾燥程度をみて行います。霧状にして地上部の湿度を保つことも必要です。頻度は、はじめは挿し穂がしおれるので、こまめにかん水するとよいでしょう。日数がすぎ、挿し穂のしおれが少なくなったら、かん水間隔を長くしたり、量を減らすなどで調節します。

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図2 挿し木の仕方
   「新版草花栽培の基礎」(農文協)より

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